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近年、企業に求められるものは価格だけではありません。
コンプライアンス(法令遵守)や安全管理を重視する企業が急速に増えています。
農業分野においても例外ではなく、農業用ハウスの建設や設備工事についても、建設業法を正しく理解した上で事業を行うことが重要な時代になりました。
一方で、農業用施設は従来から一般建築物とは異なる制度のもとで整備されてきた経緯もあり、その歴史的背景から「農業施設だから建設業許可は不要」と理解されているケースや、工事契約と資材販売契約を区別して運用しているケースも見受けられます。
しかし、契約の形式だけでなく、実際にどのような役割を担っているかによって建設業法上の評価が変わる可能性があります。
そのため、「昔からこの方法でやっているから大丈夫」という考え方ではなく、現在の法令や行政運用に照らして適切かどうかを確認することが重要です。
建設業許可を取得することは、コストではなく「信用」への投資
「建設業許可を取得するとコストが増える。」
そのような声を耳にすることがあります。
しかし、建設業許可は単なる許認可ではありません。
会社として一定の経営体制や技術力を備えていることを対外的に証明する制度でもあります。
許可を取得することで、
- 発注者からの信頼向上
- 補助事業への対応力向上
- 金融機関からの信用力向上
- 人材採用への好影響
- 元請企業との取引拡大
など、多くのメリットがあります。
短期的には費用が発生しますが、中長期的には会社の価値を高める投資と考えることもできます。
万が一の事故が起きたときこそ問われる「体制」
農業用ハウスは年々大型化・高度化しています。
高所作業や重量物の設置、電気設備、暖房設備、給排水設備など、多くの専門工事が伴います。
もし重大事故や第三者への損害が発生した場合には、
「誰が工事を請け負ったのか」
「どのような資格・許可・管理体制で施工したのか」
という点が確認される可能性があります。
事故が起きないことが一番ですが、事故が起きた後では取り返しがつきません。
だからこそ、法令に沿った施工体制を整えることが、発注者・施工会社・農業経営者のすべてを守ることにつながります。
業界全体が変われば、日本の農業ももっと強くなる
私は行政書士として、多くの建設業者や農業関係者の皆様と接してきました。
その中で感じることは、「誰か一社だけが努力する」のではなく、業界全体の意識が変わることが何より重要だということです。
法令を守る企業が正当に評価される。
安全管理に投資する企業が選ばれる。
技術力のある会社が適正な価格で仕事を受注できる。
そのような環境が広がれば、
- 働く人の待遇改善
- 若い人材の確保
- 技術継承
- 安全性の向上
- 農業経営の安定
にもつながり、日本の農業全体の発展にも寄与すると考えています。
もちろん、食品価格は天候や国際情勢、需給バランスなど多くの要因で決まるため、建設業許可だけで変わるものではありません。
しかし、法令遵守や適正な施工体制が業界の信頼性を高め、持続可能な農業基盤づくりの一助になることは十分期待できるでしょう。
当事務所の考え
当事務所は、
「無許可だから危険」
「許可を持っていない会社は仕事をするべきではない」
という考えではありません。
これまで業界を支えてこられた事業者の皆様への敬意を持ちながら、これからの時代に求められる法令遵守や安全管理に対応できる体制づくりを応援したいと考えています。
建設業許可は、行政への手続きではなく、「会社の信用を高める経営戦略」の一つです。
今後も農業関連事業者、農業用ハウス施工会社、資材販売会社、設備工事会社の皆様が安心して事業を継続できるよう、建設業許可の取得や各種許認可手続きを全力でサポートいたします。
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