遺言書雛型：配偶者居住権を設定する場合 
遺言書

遺言者〇〇〇〇は、本遺言書により次のとおり遺言する。

1　遺言者は長男〇〇および長女〇〇に対し、下記不動産をそれぞれ2分の1の割合で相続させる。  
（1）土地　
所在：〇〇
地番：〇番〇
地目：宅地
地積：〇〇平米  
（2）建物　
所在：〇〇
家屋番号：〇番
種類：居宅
構造：〇〇
床面積：〇〇平米  

2　遺言者は妻〇〇に対し、次の財産を相続させる。  
（1）上記建物に対する配偶者居住権
（2）〇〇銀行〇〇支店の遺言者名義普通預金（口座番号〇〇〇〇）  

3　長男〇〇および長女〇〇は、ともに協力して障害者である妻〇〇の療養・看護を行うことを強く希望する。  

4　遺言者が死亡した後、長男〇〇は直ちに妻〇〇にかかる成年後見人の就任手続きを行うこと。  

5　本遺言の遺言執行者として、以下を指定する。  
住所：東京都北区〇〇〇〇  
氏名：行政書士 亀田直樹

令和〇年〇月〇日  
住所：東京都北区〇〇〇〇〇〇  
遺言者　〇〇〇〇　印

解説

  • ポイント1：配偶者居住権の設定
    　配偶者居住権を設定すると、配偶者は建物に引き続き住むことができ、所有権は子どもに移転しても住居権は確保されます。
  • ポイント2：現金の相続との組み合わせ
    　現金預金を併せて遺贈することで、配偶者の生活資金を確保できます。
  • ポイント3：成年後見人の指定
    　障害のある配偶者の財産管理や生活支援をスムーズに行うため、成年後見人の手続きを明記しています。
  • ポイント4：付言事項
    　子どもに療養・看護を希望する旨を付言事項として記載することで、家族間の協力を促す効果があります。
  • ポイント5：遺言執行者
    　遺言執行者を中立的な第三者に設定することで、スムーズに遺言を執行することができます。

まとめ

  • 「配偶者居住権を設定して、子どもに所有権を渡しつつ配偶者が安心して住めるようにしたい」
  • 「障害のある配偶者の生活や財産管理も考慮した遺言書を作りたい」

そのような方は、専門家による遺言書作成サポートが安心です。

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