
〜想いを確実に届ける「二次相続対策」の切り札〜
家族構成と背景
- 父(70代、財産所有者)
- 後妻(60代、父と再婚)
- 前妻との子(40代)
状況
前妻は病気で早世。前妻との間に子どもが1人いる。
その後、父は60歳で後妻と再婚。前妻の子は後妻との関係も良好で、家族の調和は取れている。
父の希望
- 自分の死後、後妻の生活を保障したい
- 最終的には前妻の子に財産を確実に遺したい
このケースの相続上の問題点
- 後妻が相続した財産を自由に処分でき、最終的に前妻の子へ渡る保証がない
- 後妻と前妻の子は血縁関係がないため法的承継ルートが弱い
家族信託の活用
スキーム概要
区分 | 内容 |
---|---|
委託者 | 父 |
受託者 | 前妻の子 |
第一次受益者 | 父(生前の生活費・運用益) |
第二次受益者 | 後妻(父の死後の生活資金) |
残余財産帰属権利者 | 前妻の子 |
信託期間 | 後妻の死亡まで |
メリット
- 後妻の生活を守りつつ、実子へ確実に財産が承継される
- 後妻の意思で変更できないため安全
- 受託者が前妻の子なので管理の透明性が高い
家族信託を使わない方法
① 遺言のみ
- 後妻に必要な分だけを遺贈、残りを前妻の子に
- デメリット:後妻が受け取った財産を自由に処分可能
② 生命保険の活用
- 前妻の子を保険金受取人に指定
- デメリット:他の資産の調整はできない
③ 負担付遺贈
- 後妻に「特定の負担(例:子へ譲渡)」を課す遺贈
- デメリット:強制力が弱く、履行確保が難しい
④ 養子縁組
- 後妻と前妻の子を養子縁組させ、法的に親子関係を築く
- メリット:
- 前妻の子が後妻の相続人となる
- 後妻死亡後に前妻の子が相続できる
- デメリット:
- 家族関係の複雑化(感情面の課題)
- 後妻に遺言などで別の遺贈をされた場合のリスク
- 相続税の負担が増える場合がある(相続人の数で基礎控除額は増えるが、課税額も注意が必要)
✅ 方法比較表
方法 | 実子への承継確実性 | 後妻の生活保障 | 柔軟性 | 法的安定性 | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|
家族信託 | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | 手続きが複雑 |
遺言のみ | △ | ◎ | ◎ | △ | 後妻の意思変更リスク |
生命保険 | ○ | △ | △ | ◎ | 資産全体は調整不可 |
負担付遺贈 | △ | ◎ | △ | △ | 実効性が低い |
養子縁組 | ○ | ◎ | △ | ○ | 感情面・税務面の課題 |
家族信託だけでは足りない部分と補完手段
● 遺言の必要性
家族信託に組み込んでいない財産(自宅やその他預金など)は遺言で補完。
- 【例】自宅を後妻に遺贈する
- 【注意】信託契約と遺言の内容が矛盾しないよう調整が必要
● 成年後見制度
後妻の判断能力が低下した場合の生活支援。
- 【任意後見】元気なうちに契約
- 【法定後見】すでに認知症等の場合
まとめ:想いと関係性を「かたち」にする家族信託
「後妻の生活を守りたいが、最終的には実子に財産を渡したい」
この複雑な思いを確実に実現できるのは、家族信託が最も有効な方法です。
ただし、遺言・生命保険・養子縁組など他の方法と組み合わせることで、より細やかな対応が可能です。
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