遺言書雛型:遺留分侵害請求を行わないことを希望する場合
遺言書

遺言者〇〇〇〇は、本遺言書により次のとおり遺言する。

1 遺言者は、遺言者の妻〇〇に全財産を相続させる。  
 他の相続人は相続分を有しないが、妻〇〇は認知症が進行しており、遺言者の死後は特別養護老人ホームに入所せざるを得ない状況である。  
 この措置は、他の相続人に負担をかけずに妻の生活を守る唯一の方法であると考える。

2 つきましては、妻〇〇の老後生活に必要な費用を確保するため、他の相続人は遺留分侵害請求を行わないよう、遺言者は強く希望する。

3 本遺言の遺言執行者として、以下を指定する。  
住所:東京都北区王子〇〇  
氏名:行政書士 〇〇〇〇

令和〇年〇月〇日  
住所:東京都北区王子〇〇〇〇  
遺言者 〇〇〇〇 印

解説

  • ポイント1:遺留分侵害請求を避けたい場合
     法定相続人がいる場合でも、遺言者の意向を付言事項として明記することで、相続人に遺留分請求を控えるよう促すことができます。
  • ポイント2:妻の生活を優先
     認知症などで自分の判断能力が低下した配偶者を保護するため、遺留分請求を行わないように希望する文言を入れることが実務上有効です。
  • ポイント3:遺言執行者の指定
     行政書士等の専門家を遺言執行者に指定することで、財産分配を円滑に行い、相続人間のトラブルを防ぎやすくなります。

まとめ

  • 「認知症の配偶者の生活を守るため、遺留分請求をされないようにしたい」
  • 「遺言で配偶者に全財産を残したいが、他の相続人とのトラブルを避けたい」

そのような方は、専門家による遺言書作成サポートが安心です。

亀田行政書士事務所では、

  • 遺留分侵害請求への配慮を入れた遺言書作成
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